【仮想通貨の入門書】ホリエモン著「仮想通貨と未来のお金の話」の感想

本の感想
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本記事は仮想通貨へ興味のある方に、入門書として最適な本の1冊だと感じたホリエモンの本を紹介します。
仮想通貨の本がたくさんあるけど、素人や初心者でも分かる本が欲しいという人には参考になると思います。

本を読んだきっかけ

自己紹介で少し記載したことではあるが、ブログを書くにあたってジャンルを決める必要があった。

ジャンルの候補を調べていく中で、NFT・仮想通貨の単語が目に入った。
当初はまったくもってNFT・仮想通貨についての知識がなかった私は、 特に仮想通貨に良いイメージを持っていなかったため、手を出すべきか躊躇していた。

しかし、仮想通貨に手を出すかはちゃんとした知識を得てから判断してからでも遅くはないのでは、 と考えインターネットで情報を漁るも、情報が多すぎて何がなんだか分からない。

そこで私は実績のある信頼できる人が執筆している本を読めば問題なさそうだ、という結論に至り色んな本を見ていた所、ホリエモンこと堀江貴文さんが仮想通貨について書いている本に出会った。

本記事はこの本を読んでいて印象に残った所を紹介したいと思う。

読んで印象に残った所

仮想通貨にネガティブなイメージがついた原因

まず仮想通貨と聞いて、皆さんはどんなイメージを抱くだろうか?
大半の人はネガティブなイメージを思い浮かべるのではないだろうか。

ではそのイメージはどこから来ているか、すぐに返答できる人は中々いないと思う。
少なくとも私は読む前は答えられなかった。

結論から言ってしまうと、日本で立て続けに仮想通貨のハッキング事件が相次いだ事にあるのだ。
有名な事件としてマウントゴックス事件、コインチェック事件の2つがある。
皆さんが抱いているネガティブなイメージのほとんどはここから発生していると思う。

時期で言えば、2014/2にマウントゴックス事件では470億円相当、 2018/1にコインチェック事件で580億円相当の仮想通貨がハッキングにより流出した。

この時期にマスメディアは仮想通貨のハッキングについて繰り返し報道していたと思う。
私も思い返してみれば、このニュースやネット情報を鵜呑みにしていたため 仮想通貨=危険、怪しいのネガティブなイメージが付いてしまったのだなと分かった。

しかし、ホリエモンの本を読み進めていくとどうやら仮想通貨に使われているブロックチェーンという新しい技術には問題があった訳ではなく、 仮想通貨を管理する会社のセキュリティが不十分なためにハッキングが起きたという事が分かった。

たしかに思い返してみれば、ニュースやネットは仮想通貨のハッキングについて取り扱っても 何が原因でハッキングが起きたのかは取り上げず、仮想通貨のハッキング被害額を繰り返し放送していたイメージがある。

仮想通貨へ間違ったイメージを抱いていた私は、以下の事を肝に銘じることにした。
マスメディアが取り扱っている情報は、あくまでマスメディアが取り上げているだけで、 一つの情報源とだけ捉えること
 例を挙げるなら、学校でクラスの誰かが喋っていることに耳を傾けるくらいの感覚がいいのだと思う。
マスメディアの情報で気になった情報は鵜呑みにはせず、後で自分で調べること。
 調べるときはできるだけ公式の情報を仕入れること。例:公式サイト、公式X(twitter)

通貨の歴史

現代は通貨を当たり前のように使っているが、何もない原始時代まで遡ればいったいどうやって経済活動をしていたのか。
始めは物々交換から始まったのだと思う。
本書では物々交換→通貨に移行するまでを 分かりやすく記載しており、とても興味深かった。

中でも、「国家が通貨を1元的に管理し始めた歴史は200~300年程度しかない」という記述に目が留まった。
200~300年? それしかないのか?と疑問に感じた私はネットで情報を漁ってみた。
すると信頼できるサイトが見つかった。 https://www.bk.mufg.jp/currency_museum/exhibit/japan/index.html

慶長6年(1601)天下統一を果たした徳川家康は、それまでバラバラであった貨幣制度を統一したと記述がある。
続いて寛永13年(1636)、三代将軍家光によって銅銭「寛永通寳(かんえいつうほう)」がつくられ、 金・銀・銅(銭)による三貨制度が確立。
こののち寛文10年(1670)には渡来銭(中国から輸入された銭)の使用が禁止。

要するに、国が貨幣制度を正式に始めたのは徳川家康からでこれが1601年、
貨幣制度の基礎が固まったのが三代将軍家光の1636年、
中国の銭を禁止したのが1670年という事みたいだ。


つまり、貨幣制度が本格的に機能し始めたのは1670年だと言えそうだ。
この記事を書いた年が2023年なので、差し引きすると353年となる。

ホリエモンは「国家が通貨を1元的に管理し始めた歴史は200~300年程度しかない」と記述しており、 大まかにみれば約300年なので、大体合っていることが分かった。

自分はこうしてサイトで調べて初めて分かったので、感覚として約300年ほどと言える ホリエモンは凄いな、と改めて感じた。

ちなみに紙幣はいつから始まったのかも調べてみた。 https://www.npb.go.jp/ja/intro/ostu_history.html

国立印刷局によると、明治元年(1868年)に日本で初めての全国通用の政府紙幣である太政官札(だじょうかんさつ)が 発行されたそうだ。
2023年から差し引きすると、155年前となる。
155年…、私はもっと昔からのイメージがあったが意外と歴史が浅いのだなと感じた。

好きなことで生きる

「純粋な気持ちで応援してくれる人を増やせば、誰にでも可能」

本書でホリエモンはニュアンスを変えて、好きなことで生きられることを 強調しているように感じた。
中には、そうはいっても今の仕事をすぐにはやめられない、 家族との関りもあるからそんなこともできない。 と感じる人もいるだろう、確かにそういう1面があるのは私も否定しない。

しかし現在は昭和、平成、令和と時代を俯瞰してみると、確実に 豊かになってきており、個人の自由性が高まってきているのは確かだと思う。

また、すぐには別の仕事に取り掛かれなくても、いずれは一段落する時が必ず来るので、 それに向けて調べたり準備することだけでもできるはずだ。
頭でしたい仕事を思い浮かべる人は山ほどいるが、実際に調べたことがいる人は 私の身の回りでも驚くほどいない、ちょっと興味がでたら調べるくらいでも十分だ。

私を例にしてあげれば、当分の間はブログを本気でやってみようと考えている。
今でこそこうしてブログを始めているが、興味をもったのは3か月前、 すぐに取り掛かろうとしたが環境の変化や準備に思ったよりかかり、 結果的にブログを始めるまで3ヶ月かかってしまった。

また、自分が「うつ病」になったのも1つの武器と考えるようになった。
始めは「うつ病」を公表することに悩んでいたが、今の時代珍しいことではないし、 「うつ病」から立ち直り無事に生活できていることを今「うつ病」で苦しんでいる人に 伝えて少しでも役に立てていただけたら嬉しいなと感じたからです。

現代はSNSが普及し、個人で活動できる時代になったと感じるので 今すぐでなくても「自分の好き」と「自分の長所」と「時代」の3つを踏まえて考えると、今の自分に適している仕事が見えてくるのかなと思います。

その他

この本を読んでいて感じたのは、仮想通貨について淡々と良い面も悪い面も説明している印象を受けた
こういった本の場合、これがいいよ!絶対やったほうがいい!オススメ!といった感じの色と言えばいいのか、そういうのが出てくると思う。(分かりやすくするため大げさに表現してます)

自分の場合だと、そういった色が強いと二の足を踏んでしまう人間なので、客観的に評価しているホリエモンの内容は好印象を受けました。

また、本書では専門用語がそれなりに出てくるが注釈をつけて解説してくれているので、そんなに問題は無いと思う。
それでも理解ができない場合は、ひとまず流し読みで十分です。
私も1回では全て理解しきれませんでした。
1回読んで、読み返したくなったらまた繰り返し読めばいいと思います。

まとめ:仮想通貨に興味あるけど大丈夫なの?という人にオススメ!

本書は以下のような方にオススメです ↓

・仮想通貨に興味あるけど、手を出して大丈夫?
・仮想通貨の情報が多すぎて何がなんだが分からない、信頼できる人の情報が欲しい